理事長所信

公益社団法人 彦根青年会議所

第66代理事長 川口 義弘

【はじめに】
日本の実情を憂いた中川芳之助氏のお声掛けにより、戦後の間もない1953年、「日本の復興と地域の再興に尽くしたい」という熱い想いのもと、責任感と情熱そして高い志を持ったひこねの若者たちが集いこの地域に青年会議所運動の灯がともりました。その先輩方の想いは66年経った現在も確実に引き継がれています。私が青年会議所運動に取り組むにあたり大事にしている言葉があります。「成功の反対は失敗ではない、何もしないことです。何もしなければ、成功に繋がりません。そして挑戦することで、初めて成功の可能性が見出せます。」私はこの言葉を胸に、自分にできることを全力で取り組み、多くの仲間に助けられながら運動を行ってきました。それにより、今では大きな夢を掲げこの地域のために行動を起こしたいと考えるようになりました。高い志を立て確実に歩み続け、目の前にある地域の課題や問題を見出し、そして、地域全体を巻き込み問題を解決していく、それこそが青年会議所運動であると考えます。私たち青年会議所は、時代の一歩先を行き地域の先駆者となる団体であるべきで、またそういう存在であり続ける必要があります。そして、私たち青年会議所の使命は、JCI Missionにもあるように、「より良い変化をもたらす力を青年に与えられるための発展・成長の機会を提供すること」です。この使命を通して「明るい豊かな社会」を実現していくことに尽きます。高い志を立て、揺るぎない覚悟をもって何事にも積極果敢に挑戦し、ひこねの未来が更に輝きを放ち活氣に満ち溢れる運動を展開して参ります。

【時代に即した柔軟且つ堅実な組織運営】
青年会議所の組織運営は単年度制で毎年役職が交代しますが、代々受け継がれているデータや確立されたフォーマットを次年度に確実に引継ぐことで、堅実な運営ができています。しかしながら、私たちは意識変革団体であり、従来の考え方や取り組み方を新たなものへと進化させるべきであり、また決して変えてはならないものがあります。青年会議所はその名の通り会議を行う組織ではありますが、従来の習慣に縛られずに、引き続きより効果的な組織運営はどのように行っていけば良いかを考えていきましょう。メンバーの多くは、仕事や地域で様々な役職を担う中で、貴重な時間を作り青年会議所運動に参加しています。効率良く充実した各種会議の場を設営し、会員の貴重な時間を有益に使えるような組織運営を考えていきましょう。

【魅力的な組織への進化と高い志を持った「JAYCEE」の育成】
彦根青年会議所は1953年に設立して以来、66年間まちづくり、ひとづくり、こころづくり、組織づくりを行って参りました。先輩諸兄が尽力され公益性の高い事業の実施によって市民からの信頼と付託を受ける団体へとなりました。私たちは、常にメンバーの力を結集させ、団結力を発揮していかなければなりません。これまでの運動の成果は、決して個人の力によるものではありません。メンバーの減少が続く中、私たちはこれまで以上に組織としての力を高め、組織の力を活かした運動を行わなければなりません。そのためには、メンバー一人ひとりが、組織の魅力を再認識し、「私は彦根青年会議所の一員である」という誇りを持つ必要があります。私たちが活動を行っている2市4町での事業を知っている方はどれだけいるのでしょうか。青年会議所はその想いや活動が伝わらず、何をしているのかわからないといった声をよく聞きます。だからこそ、継続的に私たちの運動や想いを迅速且つ効果的に発信していくだけではなく、地域の声にも耳を傾ける広聴活動に対しても熟慮する必要があります。また、これまで私たちは行政や各セクターと連携を深めることで、社会的課題を解決する方法や適応力を高めてきました。そしてこの繋がりを更に強化し、「こころ」が通い合う地域の調整役としての役割を果たし、地域からの共感を得て彦根青年会議所の存在意義を改めて確立していきましょう。そうすることで、説得力のある運動を展開していくことができると考えます。また、日本青年会議所や各地会員会議所で志を同じくする仲間が青年会議所運動を行っています。この強固な繋がりに積極的に関わっていくことが、新たな学びや気付きを得る機会となり、一層連携を強化することが魅力的な組織を構築していく上で大きなチカラになることを確信しています。
「人は人で磨かれる。」これは、様々な考え方や経験を積んできた人との出会いを通して、新たな価値観を知りそれぞれが感化されます。その中で、これまでとは違った観点から物事が見えるようになることで、新たな価値観や考え方が創出され個々のパフォーマンスも進化します。その過程や結果から得られる新たな知識や経験によって人間力を高め互いに成長できることを意味しています。そして、多くの仲間が共に切磋琢磨することで、彦根青年会議所の運動がより質の高いものになっていくと考えます。「自身のことは後回しにして、見返りを求めることなく相手の気持ちを考えて行動する」それによって揺るぎない絆を生み、信頼できる仲間が集う組織を構築できると考えます。また、青年会議所で多くの学びや能力を育んでも、社会人としてのマナーや立ち居振る舞いが伴っていなければいけません。だからこそ、青年会議所で培った経験、学びや気付きを地域や社会で活かすことが大切です。この学びや気付きを活かさなければ、私たちの運動を理解し、協力してくれている家族や会社の方々に胸を張って青年会議所のことを語ることも、共感を得ることもできません。自らを厳しい環境下において精神や技術を磨くことで、愛する地域、この地域に関わる全ての人たち、信頼できる仲間のために地域のリーダーとして誇れるJAYCEEを目指しましょう。そして、馴れ合いの友情は一度リセットし、辛い時に頼りになる、相手のことをこころの底から尊敬できる、感動を共に分かち合える、人情深い友情を育んでいきましょう。

【愛郷心溢れ誇れる地域の未来を想い描く】
古来より日本人は自然の恵みに感謝し、先人を敬い他者を慈しむこころを大切にしてきました。しかし、現代の社会において経済的、物質的には豊かになったと言えますが、こころの豊かさも同時に求めていかなければなりません。そして、子どもは大人の鏡であるということを忘れてはいけません。今の子どもたちの環境を作っているのは紛れもない私たち大人です。私たちは、大人と子どもが共に他の意見に耳を傾けられるこころや思いやりのこころ、互いを尊重できるこころを学ぶ機会を創出することで、子ども達の豊かなこころを育む事ができ、ひこねの未来が明るく笑顔で溢れ真の豊かさを得ることに繋がると考えます。そして、豊かなこころを形成していく上で大切にしなければならないことが夢を描くことです。夢を想い描くことは、誰もが平等に与えられているものであり、その大きさは決して計れません。この混沌とした時代だからこそ、周りの目を気にせず、夢をひたすら追いかけ、走り抜く人間こそが、次の時代に新しい風を吹き込むことができると確信しています。また、この地域ならではの豊富な地域資源とのふれあいを通して愛情を深め、誇りに想う気持ちをこの地域に関わる全ての人に伝播、継承していく「ひこねスピリット」を確立していきましょう。
この地域には、豊かな自然環境、産業と技術、誰もが誇れる歴史と文化など、数多くの魅力があり、またこれまで利用されることのなかった地域資源の魅力、価値に気付き、伝播することは、私たちのブランド力を向上させることに繋がります。そして、行政や諸セクター、地域の人々の想いを結集し、様々な意見や考え方・視点・アイディアを繋ぎ、地域連携の意識を高めていき、新たな価値の探求・創造に積極的に取り組み、魅力溢れる地域へと発展させましょう。また、まちづくりを展開していく上で大切なことは、先ずは私たちメンバー自身が、この地域に対する想いを更に深め、率先励行して運動している姿を見せて、人々を巻き込み、運動を展開することで、輝かしい未来を想い描くことに繋がると考えます。更には、行政や諸セクターとの協働を通じて人々が交流し合い、心が通い合う中で学びや達成感を得る体験は、私たちの地域は自分たちで良くすると考える人を増やす上で必要不可欠であると考えます。そして、この地域の未来を更に活氣に満ち溢れさせていくためには、魅力や特色といった潜在的な地域資源と、市民を密接に繋げることが必要であると考えます。この地域だからこそ生み出すことができた魅力を新たな価値へと昇華させ発信していくことが、また一つ魅力が増えていくことに繋がっていくと考えます。そして、この地域にしかない誇ることができる魅力とこの地域に関わる全ての人を掛け合わせることで、新たな価値としてこの地域のブランドを創出していきましょう。

【こころを一つに新たな仲間の獲得】
全国的に青年会議所会員の減少は喫緊の課題となっており、彦根青年会議所でも、会員の減少が危惧されています。本年度は、会員拡大を最重要課題と捉え、年間を通してメンバー全員で、30%会員拡大を達成するための計画とそのために取り組める組織づくりを行います。新しい仲間を迎え入れるためには、青年会議所の魅力とは何かを伝えなければなりません。会員拡大は、私たちメンバーにとっては自己の青年会議所運動を振り返り、そこで得た学びや経験を見つめ直す機会にもなります。また、多種多様な考えを持った仲間が増えることで運動の幅が広がり、より自分自身が磨かれる機会が増えると考えます。しかしながら、その年度だけ懸命に拡大活動にチカラを注いだからといって、直ちに会員増に繋がるわけではないと考えます。数年の努力が実を結び新たな仲間を迎え入れられる事例も多くあります。先ずは、しっかりと私たちの仲間となりうる青年経済人と出会う機会を創出し、熱い想いを持って粘り強くアプローチしていく事が肝要です。そして、より多くの仲間と共に刺激し合うことで、この地域から愛され必要とされる組織として輝いていけるものと考えます。

【結びに】
私たちは40歳までの限られた時間の中で青年会議所運動を行っています。時には、途中で投げ出しそうになるともあります。不安に感じることもあります。それでも、踏ん張ってやり抜き、敢えて遠回りして汗をかいて取り組むことで、自身が成長する機会を得ることができます。利害関係の無いメンバーが同じ方向を向いて行動するからこそ、人情深い友情が生まれ、一生のものとなると考えます。そして、私たちは常日頃から本当に多くの方々に支えられて青年会議所運動を行っています。仲間、家族、そして多くの先輩諸兄から数えきれない協力や理解そして恩を受けています。この温かい想いと恩を無駄にしないためにも、私たちは、失敗を恐れず積極果敢に挑戦していきましょう。本氣で挑戦した結果の失敗には価値があります。失敗を経験して乗り越えて出来たモノは絶対に私たちのチカラとなります。

『高い志を掲げ、揺るぎない覚悟を持って、輝かしい未来を想い描こう』

【事業方針】
1.時代に即した柔軟且つ堅実な組織運営
1.魅力的な組織への進化と高い志を持った「JAYCEE」の育成
1.愛郷心溢れ誇れる地域の未来を想い描く
1.こころを一つに新たな仲間の獲得

【事業計画】
1.1月度例会(新年交流例会)
内  容:2019年度の運動指針を共有し、行政や諸団体との交流を図る例会
時  期:1月
対  象:メンバーおよび行政・諸団体

公益社団法人 彦根青年会議所
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